LAVEN

第一回

 ハーピー討伐よりもどって間もないある日、私はふたたび長老よりの呼び出しをうけた。
 彼の話によれば、村を流れる河の水量がここ数年すこしづつ減ってきているという。このような事は過去百年間に一度も無かったらしい。
 我々は水辺でなければ生きられない。私は水源の調査のためにふたたび旅立つこととなった。私にばかりつらい仕事をおしつけて申し訳ないと長老は言うが、私は彼に感謝している。
 母親には適さない体に生まれついた私に戦士としての訓練をうけさせ、仲間に貢献するチャンスを与えてくれたのだ。
 今までに危険な仕事も数多くこなしたが、つらいなどと思ったことは一度もない。
 卵を産むことのできない私にも、多くの命をすくうことができる。 これほどの幸せがほかにあろうか。